Nature ハイライト

遺伝学:ビタミンCは幹細胞の機能に影響する

Nature 500, 7461

Tet酵素は、5-メチルシトシン(5mC)を5-ヒドロキシメチルシトシン(5hmC)などのさまざまな酸化型に変換することで、DNAメチル化を調節する。今回、Tetを含む酵素ファミリーの補因子であるビタミンCが、マウスの胚性幹(ES)細胞でのTet活性の直接的な調節因子であることが示されている。ES細胞は、通常はビタミンCの非存在下で培養されるが、培養液にビタミンCを添加すると、5hmC量が増加し、多数の遺伝子プロモーターの脱メチル化が引き起こされる。DNAメチル化と遺伝子発現のビタミンCにより改変されたパターンは、初期胚の内部細胞塊で起こるDNA脱メチル化に似ている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度