Nature ハイライト

技術:シリコンフォトニクスに向けて

Nature 441, 7096

幅広い波長チャネルの増幅と処理を同時に行う、シリコンと互換性のある光学部品の開発は、フォトニックチップを使ったこれからのデータ通信技術において極めて重要になる。現在まで、こうしたデバイスは単一波長チャネルしか増幅できなかった。だが今回Fosterたちは、この目的のため設計したナノスケールのシリコン導波路を使って、広帯域の増幅を実現した。成功の鍵となったのは、「4波混合」として知られている非線形光学効果を用いたことである。またこの過程は、これまではより長い光ファイバーでのみ可能であったほかの全光学的機能にも使うことができる。

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