Nature ハイライト

認知:加齢と遺伝的要因が認知機能に及ぼす影響

Nature 482, 7384

世界人口の高齢化によって、加齢に伴う知的機能低下の原因の研究がさらに緊急性を増しつつある。1932年および1947年のスコットランド精神機能調査(Scottish Mental Surveys)では、11歳の小児を対象に、有効性が十分に確認された一般知能検査が行われた。被験者のうち約2,000人に対しては、その後にも知能検査が行われ、それに加えて全ゲノム規模の一塩基多型データが収集されて、認知機能の一生にわたる測定値という他に類のないデータセットが得られた。このデータは、遺伝的要因がヒトの一生にわたって、知能の安定性に個人差をもたらす基盤となっていることを示唆している。この大規模集団で、認知機能の安定性および変化に対する遺伝的要因の関与が推定されたことは、一生にわたる認知機能の変化についての遺伝的原因の探索は意味があることを示唆している。

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