Nature ハイライト

免疫:アレルギーにおけるTSLPの役割

Nature 477, 7363

サイトカインであるTSLP(thymic stromal lymphopoietin)は、アレルギー性炎症のマスタースイッチとされている。今回、TSLPが骨髄前駆細胞からの好塩基球分化を誘導すること、また末梢の好塩基球をインターロイキン-3(IL-3)非依存的に活性化することが示された。TSLPによって誘導された好塩基球は、IL-3依存性の好塩基球とは表現型も機能も異なっていて、2型ヘルパーT細胞に関連するアレルギー疾患に重要な役割を担っていると考えられる。

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