Nature ハイライト

医学:血液中の因子が老化した脳に影響を与える

Nature 477, 7362

ニューロンの再生能力と認知機能は、老化に伴って低下する。年齢の異なるマウスの並体結合実験、つまり、外科的手術によって若齢マウスと老齢マウスの血液供給系を共有させる実験により、血液によって運ばれて全身環境に存在する因子群が、老齢マウスの成体でニューロン新生を阻害、あるいは促進しうることがわかった。プロテオームスクリーニングにより、普通に老化したマウスと並体結合マウスの両方で見られるニューロン新生低下との相関を示す、血漿中のシグナル伝達タンパク質群が同定された。ニューロン前駆細胞の数を減少させ、神経分化を抑えるこのタンパク質群の中には、従来は免疫応答にかかわる因子とされてきたCCL11(別名エオタキシン)とβ2ミクログロブリンが含まれていた。

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