Nature ハイライト

構造生物学:重要な呼吸鎖タンパク質

Nature 476, 7361

呼吸複合体Iは、呼吸鎖の最初に位置する最も大きな複合体で、NADHとユビキノンの間の電子伝達を膜を通過するプロトンの移動と共役させているため、細胞でのエネルギー産生に重要な役割を担っている。今回、大腸菌(Escherichia coli)の複合体Iの膜内ドメインについて、分解能3.0 ÅでX線結晶構造が決定された。この構造から、カルボン酸残基でなくリジンが、これらのサブユニット内でプロトンポンプの主要な要素として機能していることが明らかになった。

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