Nature ハイライト

遺伝:アフリカ系アメリカ人のゲノム地図

Nature 476, 7359

遺伝子地図はゲノム上の各点における交差の確率を測定して作られ、集団内の多様性の研究に役立つ。今回、アフリカ系アメリカ人1万8,000人のデータを使って遺伝子地図が作製された。ヨーロッパ人の遺伝子地図との比較により、西アフリカ系の人々では組み換えが頻発するがヨーロッパ人の大半では組み換えがあまり起こらないホットスポットが2,000か所以上見つかった。これらのホットスポットで交差が起こる確率は、PRDM9遺伝子座によって制御されている。これらのホットスポットには、17塩基からなる1種類のDNA塩基配列モチーフが多く見られ、病気の原因となるゲノム再編成のリスクのもとになっている。

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