Nature ハイライト

宇宙:エンセラダスプリュームの起源は塩水である

Nature 474, 7353

土星の氷衛星エンセラダスは、南極付近の「虎の縞模様」として知られる比較的高温な割目から水蒸気と氷粒子のプリュームを噴出している。このプリューム物質は、地下水から、あるいは氷の分解を介して生じていると考えられている。F Postbergたちは、カッシーニ探査機がプリュームを横断した際にダスト計測器を使って採取した、放出されたばかりの粒子の組成分析の初めて得られた結果について報告している。噴出した固体の全質量フラックスの大部分(>99 %)は、塩を多く含む氷粒子で占められていることがわかった。このことは、広い蒸発面を持った塩水の貯留領域がプリューム内物質のほぼすべてを供給していることを示唆している。

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