Nature ハイライト

宇宙:エンセラダスが土星に残した痕跡

Nature 472, 7343

土星と木星の磁気圏には相当な違いがあるものの、土星の衛星で氷で覆われているエンセラダスの低温火山活動は、木星とそのガリレオ衛星との間に観測されている電気力学的な結合と同じようなやり方で、土星とエンセラダスを結びつけているのではないかと考えられてきた。こうした推測が今回確認された。カッシーニ探査機が2008年8月、エンセラダスの55 km以内にまで接近した際に収集したデータを解析したところ、磁場に沿ったイオンと電子のビームが存在し、観測可能なオーロラを生じさせるのに十分強力であることが明らかになった。そして、カッシーニの紫外撮像分光系によるその後の観測で、エンセラダスのオーロラのフットプリント(足跡)と呼ばれる痕跡が、予想どおり土星大気に見つかったのである。

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