Nature ハイライト

物性:揺らぐストライプと擬ギャップの開始

Nature 468, 7324

超伝導分野では、すべてのホールドープ銅酸化物超伝導体に共通に存在する擬ギャップと、一部の銅酸化物でのみ相図の狭い範囲に静的な形をとって出現するストライプとの相互作用の性質は、長年にわたって解明されないままとなっていた。Parkerたちは、高温超伝導体Bi2Sr2CaCu2O8+xに、T*での擬ギャップ状態の開始とともに起こる電子状態の空間的再組織化を、走査トンネル顕微鏡法を用いて観測している。また、擬ギャップ相の開始は、揺らぐストライプという予測された特徴をもつ電子パターンの出現と一致することを見いだしている。今回の実験結果は、ストライプは擬ギャップ挙動の原因ではなくて、結果であることを示唆している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度