Nature ハイライト

細胞:Lkb1は造血幹細胞の生存を促進する

Nature 468, 7324

造血幹細胞は、エネルギーストレスや酸化ストレスに非常に感受性が高く、長期にわたって再生能力を保持しつつ、休止状態と増殖状態の間のバランスを調節して代謝ストレスに応答しなくてはならない。新たに行われた3つの研究から、腫瘍抑制因子であり代謝センサーでもあるLkb1が、造血系細胞でのエネルギー恒常性の維持に非常に重要な役割を担っていることが明らかになった。Lkb1は、エネルギー恒常性に加えて細胞周期の調節にも必要であることが示された。また、造血幹細胞は、ほかのどの造血系細胞よりもLkb1に強く依存している。

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