Nature ハイライト

進化:ヨーロッパにもいた角竜類恐竜

Nature 465, 7297

角竜類恐竜は、白亜紀後期の東アジアおよび北米西部の動物相に特徴的な構成群であり、通常はこの2つの地域に固有のものだと考えられている。角竜類がこれらの地域以外に生息していた可能性を示す手がかりはこれまでにもあったが、確かなものではなかった。現在のハンガリーで角竜類の新種が発見されたことは、白亜紀後期の生物地理学にまだ予想外の発見がありうることを示している。当時のヨーロッパの大部分は、アフリカ大陸とユーラシア大陸の間に存在した群島であった。現在のところ知られている化石は少ないが、ヨーロッパから恐竜の生物地理学に関する手がかりが今後も得られる可能性がある。

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