Nature ハイライト

宇宙：一般相対性理論の検証

2010年3月11日 Nature 464, 7286

現代宇宙論は、一般相対性理論が宇宙論的スケールでも有効な重力理論であるという仮定をもとにしているが、現在までこの仮定の検証は不可能だった。しかし、大規模な重力レンズ効果、銀河のクラスタリング、標準モデルによって予測される構造の成長速度の尺度を組み合わせた量であるE_Gの測定に基づく、この問題の検証法が最近提案された。Reyesたちは、70,000以上の遠方銀河からなるサンプルから得られたデータに基づき、E_G = 0.39±0.06という測定結果を報告している。これは、一般相対性理論によって予測された0.4という値と一致している。