Nature ハイライト

進化:ヒト以外の動物での互恵行動

Nature 462, 7269

Robert Triversが1971年に互恵行動に関する創意に富み影響力の大きい論文を発表して以来、互恵行動モデルや「囚人のジレンマ」型資源分配ゲームのモデルにより、非血縁個体間の協力を説明する主要な理論的枠組みが整備されてきた。しかし、自然条件下でヒト以外の動物が資源あるいはサービス(機能提供)を普通に交換する証拠は、ほとんど得られていない。ReviewではT Clutton-Brockが、ヒト以外の動物の野生個体群にみられる互恵行動の事例を検証している。互恵行動の証拠は乏しく、一見すると非血縁個体間の協力のようにみえる事例の多くはおそらく、種内の相利共生あるいは操作に当たるものだと結論している。

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