Nature ハイライト

宇宙:速やかに成長した大質量銀河

Nature 458, 7238

銀河形成に関する一般的なモデルは、冷たい暗黒物質が支配的な宇宙である。この宇宙モデルでは、すべての銀河は、宇宙時間を通して階層的な合体を経て成長する。宇宙で最も大質量の銀河のいくつかについて恒星質量を調べた研究が行われ、大規模クラスターの中心にある最も明るい銀河は、90億年前には現在のものとほとんど同じくらい大質量だったらしいことがわかった。つまり、これらの「最も明るいクラスター銀河」は、よく知られている階層的な集合を予測している銀河形成モデルに反して、ビッグバンの約50億年後までに、最終的な恒星質量の90%以上にまで成長していたということになる。この新しい知見は、少なくとも極度に明るいこれらの銀河には、急速な成長をした段階が初期にあったことを示唆している。

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