Nature ハイライト

工学:印刷されたトランジスター

Nature 457, 7230

印刷エレクトロニクスデバイスは、安価な消費材やヘルスケア商品向けに大いに有望であり、新しい応用が急速に生み出されつつある。しかし、現在使えるプラスチック半導体は、ほぼ例外なく正電荷の伝導によって動作する「正孔輸送」材料であるため、デバイスの応用は限られている。これに相当する電子輸送材料で、良好な電気特性、安定性、そして容易な加工性を備えたものが発見されれば、既存のプラスチック半導体組み合わせて使用でき、これまでより優れたデバイスを製造できるだろう。米国のPolyera社とドイツのBASFの研究チームが、この目標を実現する新材料を作り出した。これは高溶解性の電子輸送プラスチック半導体であり、これまでにないデバイス性能を示し、広範囲の印刷技術および加工技術と相性がよい。

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