Nature ハイライト

生理:初期のタンパク質合成

Nature 454, 7202

RNAワールドにおけるタンパク質合成の進化中には、RNAが転移RNA(tRNA)にアミノ酸を付加する触媒として働いていた段階があったはずである。フレキシザイムはin vitroで進化させたリボザイムで、tRNAの3′-OH末端に特異的にアミノ酸を付加する。Xiaoたちは、tRNA模倣体に結合したフレキシザイムの構造を明らかにした。アミノアシルtRNA合成酵素とtRNAとの既知の相互作用の多くがRNAでもみられ、tRNAに接近するやり方も同じようであり、特異性を増す誘導適合コンホメーションをとっていることは注目に値する。

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