Nature ハイライト

遺伝:甲虫のゲノム解読

Nature 452, 7190

コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)は貯穀害虫の一種で、穀粒や小麦粉、米などを食い荒らす。だが、この甲虫は実験モデルとしても広く使われており、線虫(C. elegans)と同様に全身性RNA干渉実験を容易に行える利点と、昆虫の典型としてショウジョウバエを超えているという利点を併せもつ。このたび、コクヌストモドキゲノム解読コンソーシアムが、この甲虫のゲノム塩基配列を発表した。これは初めて公表された甲虫ゲノムであり、昆虫の発生研究や害虫研究に役立つ貴重な情報源となるだろう。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度