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Nature ハイライト

物理：シリコンによるスピントロニクスの実現

Nature 447, 7142

シリコンは、現在のエレクトロニクスチップやトランジスターに最適な半導体で、理論上はスピントロニクス用途にも向いているはずだ。しかし、シリコンのスピン寿命は長いにもかかわらず、その中でのコヒーレントなスピン輸送の実証は成功していなかった。今回Appelbaumたちは、好ましくない電気磁気効果や強磁性金属電極とシリコンとの不整合を回避するように設計した系を使い、シリコンをベースにした実際に動作するスピントロニクスデバイスを開発した。このデバイスは、シリコンと絶縁バリアの間に挟まれたアルミニウムと鉄コバルトからなる層が特徴で、この層が特定のスピンをもつ電子を通過させる。

2007年5月17日号の Nature ハイライト

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