Nature ハイライト

細胞:膜内でのタンパク質分解

Nature 444, 7116

rhomboid、γ-セクレターゼやその仲間の膜タンパク質を含むrhomboidプロテアーゼは、膜内で特異的に働く。多くのシグナル伝達タンパク質は膜内でのタンパク質分解を受けて活性化されるが、ほかのものは水に溶けにくくアミロイド性のペプチド断片に変換される。今回、rhomboidの結晶構造が決定され、膜外からの水分子をどのように利用して膜に埋め込まれたタンパク質基質を切断するのかが明らかになった。この機構は、同様の反応を触媒するほかのタンパク質にも共通しているらしい。そうしたタンパク質の一種であるプレセニリンにおける変異は、家族性アルツハイマー病に関係している。

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