Nature ハイライト
		
		
        
		
		Cover Story:喫煙に対する警告:禁煙しても免疫応答の変化は何年も続く
Nature 626, 8000
免疫チャレンジに対する免疫系の応答は、人それぞれである。この多くは、年齢、性、遺伝的性質の結果であるが、生活様式などの環境要因も寄与している可能性がある。今回D DuffyとV Saint-Andréたちは、1000人の人々の免疫応答に対する136種の環境要因の影響を調べている。調べた全ての要因のうち、喫煙の影響が重大で、自然(全身)免疫と適応(病原体特異的)免疫の両方に影響を及ぼすことが分かった。自然免疫に対する喫煙の影響は禁煙後に消失したが、適応免疫に対する影響は禁煙後も数年にわたって続き、例えば、感染後に放出されるサイトカインのレベルを変化させた。
2024年2月22日号の Nature ハイライト
- 天体物理学:コンパクト天体の合体による重元素合成
- 天体物理学:ランタノイドに富むキロノバが観測された
- プラズマ物理学:深層強化学習を用いた核融合制御
- 物性物理学:多層グラフェンにおける分数異常量子ホール効果
- フォトニクス:超臨界BICによる指向性巨大アップコンバージョン
- 光物理学:ペタビット容量の光ディスクメモリー
- 材料科学:変形能と強度が高い窒化ホウ素セラミックの合成
- 気候科学:南極棚氷の漸進的な流動化
- 環境科学:施肥管理によるアンモニア排出量の削減
- 遺伝学:ゲノムと疾患をつなぐアプローチ
- 神経科学:外的な情報を内的な指令に変換する
- ウイルス学:HIVキャプシドは核輸送受容体のように振る舞う
- マイクロバイオーム:胆汁酸塩ヒドロラーゼの知られざる横顔
- 腫瘍免疫学:肝臓マクロファージの抗腫瘍活性を調節する機構
- 細胞生物学:ストレス応答を適切に終わらせる機構
- 発生生物学:ヒト脳の成熟が遅い理由
- 分子生物学:転写を停止するか、翻訳するかを見極める
- 生化学:天然変性タンパク質のコンホメーションアンサンブルを生成させる
- 構造生物学:タンパク質の構造動態に強力なポンプレーザーが与える影響


