Nature ハイライト

量子物理学:Er3+を用いた長距離量子通信用光源

Nature 620, 7976

長距離量子通信には、使用に適した波長の、識別できない単一光子を確実に放出する光源が必要である。これを実現できる可能性があるさまざまな系の中で、結晶中の希土類ドーパントは、スピン光学遷移やテレコム波長での発光など、多くの望ましい特性を兼ね備えている。今回S Ourariたちは、シリコンナノフォトニック回路と結合したCaWO4結晶にエルビウムイオン(Er3+)を注入することで、優れた発光特性が得られ、36 kmの遅延線を通った後に放出される光子の不可識別性を検証できることを実証している。

2023年8月31日号の Nature ハイライト

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