Nature ハイライト

素粒子物理学:否定されたステライルニュートリノ

Nature 613, 7943

2010年ごろ、原子炉での核分裂後のβ崩壊によって生成された反ニュートリノのスペクトルのアノマリーが、ステライルニュートリノと呼ばれる新種のニュートリノの存在に関する推測につながった。今回STEREOコラボレーションは、原子炉反ニュートリノのスペクトルの包括的な測定結果を報告している。そうしたデータは今後の研究の重要な基準であるとともに、ステライルニュートリノ仮説を否定し、アノマリーがデータの偏りによるものであったことを裏付けている。

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