Nature ハイライト

原子核物理学:ALICEで初めて観測されたデッドコーン効果

Nature 605, 7910

CERNのALICEコラボレーションは今回、「デッドコーン」効果の観測について報告している。この効果は、クォークとグルーオンを理論的に記述する量子色力学によって予測されていたが、これまで直接観測されていなかった。この効果によれば、重いクォークが崩壊してグルーオンを放出する際に、グルーオンのスペクトルはクォークの周りの円錐の内側で抑制される。研究チームは、新しい技術によって、チャームクォーク崩壊時のデッドコーンの観測を可能にし、円錐のサイズに関連したその質量測定法も提示している。

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