Nature ハイライト

素粒子物理学:大幅に引き上げられた磁気単極子の質量の下限

Nature 602, 7895

シュウィンガー効果によれば、十分強力な電場の存在は荷電粒子の自発的生成につながる。同様に、高磁場もまた、磁気単極子(標準模型を超えるいくつかの理論で仮定されている仮説的粒子)の生成に有利に働くはずである。今回CERNのMoEDALコラボレーションは、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)における重い鉛イオンの衝突の際に生じた高磁場においてシュウィンガー効果を通して生成される磁気単極子を初めて探索し、磁気単極子自体は見つからなかったが、この仮説的粒子の質量の下限が得られたことを報告している。

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