Nature ハイライト

応用物理学:磁場による非磁性物体の操作

Nature 598, 7881

磁場を使うと、磁性物体の遠隔操作と遠隔制御ができる。しかし、非磁性物体ではどうだろうか。今回L Phamたちは、対象とする物体が導電性であり、差し当たり球形であれば、この物体を時間変動磁場によって、6つの自由度(3つの空間自由度と3つの方向自由度)全てで操作できることを示している。彼らは、そうした磁場によって物体に形成される渦電流に起因する力を定量化し、次に、位置と方向の完全制御を実現するのに用いる必要があると思われる回転磁石の配置を導き出した。こうした能力は、例えばスペースデブリの管理などに応用できる可能性がある。

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