Nature ハイライト

コロナウイルス:Ad26.COV2.SワクチンはSARS-CoV-2の懸念される変異株であるベータ株に対して防御を誘導する

Nature 596, 7872

J YuとD Barouchたちは今回、現在使われているジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンAd26.COV2.Sが、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の懸念される変異株であるベータ株(別名B.1.351;南アフリカで最初に見つかった)に対して誘導する防御効果を、非ヒト霊長類で検討した結果について報告している。Ad26.COV2.Sは、抗体の能力は低いものの、複数の変異株に対して同等のスパイク特異的な細胞性免疫応答を誘導した。アカゲザル(Macaca mulatta)にSARS-CoV-2の原株であるWA1/2020分離株あるいはベータ株によるチャレンジを行うと、このワクチンによってロバストな防御が得られたが、ベータ株でのチャレンジ後の方が、ブレイクスルーウイルスのレベルが高いことが観察された。しかし、ベータ株に対するウイルス中和の低下は中程度(4.5分の1)であり、このワクチンは防御効果を持っている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度