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植物科学:受精を確実に成功させる

Nature 592, 7854

顕花植物では、受精の際に花粉管によって2個の精細胞が胚珠まで届けられる。そこで、動物での受精と同様に、受精後にはそれ以上の配偶子融合が起こらないよう防ぐことが重要である。では植物の卵細胞は、受精に成功した後、どのようにしてそれ以上の花粉管を拒絶するのだろうか。今回T Dresselhausたちは、ひとたび受精に成功したシロイヌナズナ(Arabidopsis)の卵細胞が、細胞外間隙に2種類の酵素エンドペプチダーゼECS1、ECS2を分泌することを報告している。これらの酵素が花粉管誘引物質LURE1を特異的に分解し、花粉管の多重誘引という望ましくない現象を防ぐ。

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