Nature ハイライト

生命の起源:DNAは生命誕生の前に存在したのか

Nature 582, 7810

我々が知っている生命の起源には、遺伝的にコードされたポリマーが関与したに違いない。「RNAワールド」仮説は、RNAがこのポリマーがであったと示唆しているが、情報を保存する多様なヌクレオシドを合成するもっともらしい経路はまだ見いだされていない。今回J Sutherlandたちは、DNAの構成要素であるプリンデオキシリボヌクレオシドが想定される原始環境で形成され得ること、そして、ウリジン(U)、シチジン(C)、デオキシアデノシン(dA)、デオキシイノシン(dI)という一連の塩基が同時に形成され得ることを示している。RNAとDNAの構成要素が並行して生成される可能性が実証されたことで、生命誕生前のRNAとDNAの共存が示唆された。

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