Nature ハイライト

Cover Story:多様性は語る:生物多様性に対する農業の長期的な影響

Nature 579, 7799

表紙は、コスタリカに生息する多様な鳥類の一種であるオウギタイランチョウの仲間である。今回N Hendershotたちは、農業活動と気候変動によって生じる鳥類の多様性の長期的な変化について論じている。彼らは、自然林から多角農業や集約農業までさまざまな土地利用を代表するコスタリカの48地点において、18年間にわたって反復調査を行った。その結果、長期的な生物多様性の変化は、最も集中的に管理された景観(集約農業環境)において最も大きく、こうした影響は干ばつ状況において強まったことが見いだされた。多角農業環境における種の多様性は長期にわたって高く、この形態の土地管理が生物多様性の保全に強力な役割を果たしていることを示している。これに対し、集約農業環境での多様性は着実に低下し続けていた。

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