Letter

表皮深さ限界を超えて動作する金属ナノスリットによるテラヘルツ場の増強

Nature Photonics 3, 3 doi: 10.1038/nphoton.2009.22

金属特有の光学特性は、プラズモニクス、メタマテリアル、スーパーレンズ、回折限界を超える集光、光アンテナ、表面増強ラマン散乱など、多くの研究・応用分野の中核となっている。マイクロ波、テラヘルツ、赤外、可視および紫外域におけるメタマテリアルとプラズモニクスの研究活動に固有の重要な長さスケールの1つが、金属の表皮深さである。広いスペクトル領域にわたって表皮深さはサブマイクロメートルレベルにとどまっている。「テラヘルツ電磁波をナノスケールで制御して表皮深さ未満の領域で新機能を実現できるか」という有名な疑問がある。今回我々は、金属膜上のλ/30,000

目次へ戻る

プライバシーマーク制度