Letter

シリコン・ナノフォトニック・スローライト導波路における局在化

Nature Photonics 2, 2 doi: 10.1038/nphoton.2007.278

<p>チップ上で光を遅くすることは、光配線やチップベースの共鳴増強非線形光学に有用な光バッファ、フィルター、記憶素子の開発につながる可能性がある。光を遅くするいくつかの方法では、一連の結合共振器における光干渉現象を利用している。しかし、無秩序な構造体では、光干渉は1次元デバイスで特に顕著な効果である光局在化の原因にもなる。これまで調べられた導波路の長さは、局在長よりも短いものであった。今回我々は、長く連なった結合共振器から構成される小型シリコン・ナノフォトニック・スローライト導波路において光局在化を初めて観測したことを報告する。我々の結果は、無秩序性によって光の低速化の程度が制限され、局在化によってバンド端付近の波長で準1次元導波路に空間的に集中し局所的に捕捉された光が生じることを示している。</p>

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