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顔を見分けるハチ
ある種のアシナガバチは、仲間の顔を認識できる。 これは、社会環境への適応によるものなのかもしれない。
11月26日に打ち上げられた米国の火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリーは今、火星に向かって旅を続けており、8月下旬には火星周回軌道に到着する。搭載されている探査ローバー「キュリオシティー」には、今回も、MSSS社による3つのカメラシステムが積み込まれた。この会社は従業員わずか30名の小企業にもかかわらず、火星探査カメラに関して、20年以上もNASAから独占的に受注してきた。同社を率いるのが天才マイク・マリン博士だ。有名な火星で堆積作用が見られる画像、現在も水が流れている可能性がある画像、巻き上がる砂嵐の画像など、すべてマリン博士の優れたアイデアとレンズ設計技術による成果だった。彼の卓越した能力とユニークな性格が、初めて紹介される。
ある種のアシナガバチは、仲間の顔を認識できる。 これは、社会環境への適応によるものなのかもしれない。
日本政府に対して独立の立場から助言をする科学の声がないことが、福島第一原発事故に直面して決定的な問題となっている。
エジプトとリビアは歴史的遺産に目を向けて、安定した国家の建設に役立てるべきだ。
ヒッグス粒子の質量範囲が狭められ、そのシグナルらしきものが検出された。いよいよヒッグス粒子は見つかるのか。
観測史上最大のブラックホールが発見され、初期宇宙での銀河形成の解明につながるかもしれない。
チンパンジーも音の高低と色を関連付けているらしい。これは、ヒトの「共感覚」と言語に関する研究のてかがりとなるかもしれない。
フォボスへの大型探査機が失敗し、惑星探査におけるロシアの復活は危ぶまれている。
米国のジェロン社、幹細胞による脊髄損傷治療に関する臨床試験の中止を発表。
1970年代のバイキング計画以来、ほとんどすべての火星探査ミッションのカメラを製作してきたのがMike Malinだ。彼のカメラは、火星のイメージを大きく変え続けている。
最近のデータと自身の個人的な経験から、科学など一部の分野では、自閉症が利点になる場合があると語る研究者がいる。モントリオール大学教授、Laurent Mottron だ。彼の主張を聞いてみよう。
「生命とは何か」という問いに物理学で答えていこうと挑戦しているのが瀧ノ上正浩・東京工業大学講師だ。生命の本質を微小空間で再現し、その挙動を数式で表す。いま挑戦しているのは、細胞の自律性を人工的に作り出すことだ。
物体の加速度運動に伴って量子真空から光子が生成する現象を、動的カシミール効果と呼ぶ。今回、鏡が超高速で動くのと同等の仕組みを、超伝導回路を利用した実験で実現し、この効果を初めて実証した。
金はかつて考えられていたほど不活性ではない。金を使って分子合成を促すことができる。飽和炭化水素から一次元ポリマーの形成を誘導する金のようすを、走査トンネル顕微鏡がとらえた。
野外観察に便利なアプリが登場しそう。
敵性国家やテロリストの手に渡るかもしれない。
Nature 2011年12/1〜12/22号のハイライトを掲載しています。
科学画像のスケールは毎年のように広がり、我々人間は、2011年も驚くほど小さなミクロの世界から、太陽系のはるか辺境のすばらしい画像を手にしました。けれども、壮大なスケールの画像だけが2011年を象徴するものではありません。「人間の目」で見えるスケールの画像に、鮮烈な印象を与えるものも多かったことも2011年の特徴でしょう。日本を襲った巨大地震、チリの火山噴火、そして、こうした自然の驚異とは逆に、自然に脅威を与え続ける人間。そんな2011年を振り返ってみましょう。
Nature ダイジェスト 2015年4月号を無料公開しています。
ぜひご覧ください。
主に手を取るのは寝る前と休憩時ですね。冊子版やスマートフォンでNature ダイジェスト の記事をみるのが日課になっています。
基本的には化学系の学生といえど、元々科学(サイエンス)が好きな子ばかりであると思うので、若い学生ほどよく読んでいる気がします。
平易な日本語で科学分野の最新情報が記載されていて、大変読みやすい。自分の専門分野以外の情報を短時間で得ることができる。
Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778