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海が食べた炭素の行方

炭素は「マリンスノー」として海の深くへ沈んでいく。 Credit: Ippei Naoi/Moment/Getty

日光に照らされた海面の表層200 mから、プランクトンの死骸や排泄物、脱皮の殻などの粒子が常に深部へ漂って沈んでいく。この「マリンスノー」の粒子は沈降の過程でくっついたり分解したり、その沈降速度が速くなることもあれば遅くなることもあり、細菌に食べられることもある。そして、暗く冷たい深海へと炭素を運んで沈んでいき、バイオマスとして海底に堆積する。

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翻訳:粟木瑞穂

Nature ダイジェスト Vol. 22 No. 4

DOI: 10.1038/ndigest.2025.250421a