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市販抗体の信頼性改善に挑む

研究者たちは長年、市販されている抗体の信頼性の低さに悩まされてきた。今、この状況を改善するための新しい取り組みが始まっている。

Credit: DrAfter123/DigitalVision Vectors/Getty

Carl Laflammeが研究対象としているのは、C9ORF72と呼ばれる遺伝子にコードされているタンパク質（C9ORF72）だ。C9ORF72遺伝子は、筋萎縮性側索硬化症（ALS）という重篤な運動ニューロン疾患の患者の一部で変異している。だが、その産物であるC9ORF72が神経細胞のどこに局在しているのかは不明だった。そこでLaflammeは、C9ORF72がALSにどのように作用しているのか、その機能をはっきりさせたいと考えた。

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翻訳：藤山与一

Nature ダイジェスト Vol. 22 No. 2

DOI: 10.1038/ndigest.2025.250228

原文

The antibodies don’t work! The race to rid labs of molecules that ruin experiments
  • Nature (2024-11-07) | DOI: 10.1038/d41586-024-03590-0
  • Diana Kwon
  • （ドイツ・ベルリンからNatureに寄稿）

参考文献

  1. Laflamme, C. et al. eLife 8, e48363 (2019).
  2. Ayoubi, R. et al. eLife 12, RP91645 (2023).
  3. Bandrowski, A. et al. J. Comp. Neurol. 524, 8–22 (2016).
  4. Bradbury, A. & Plückthun, A. Nature 518, 27–29 (2015).