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超新星SN1987Aで中性子星残る

銀河系近隣の銀河である大マゼラン雲の中にある超新星SN1987A。SN1987Aはこの画像の中心にあり、超新星爆発の前に放出されていた物質が輝いているとみられる3つのリングを伴っている。 Credit: NASA, ESA, Robert P. Kirshner (CfA, Moore Foundation), Max Mutchler (STScI), Roberto Avila (STScI)

銀河系(天の川銀河)の近隣の銀河、大マゼラン雲に1987年に現れた超新星SN1987Aで、爆発後に中性子星が残っているとみられることが、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の観測で確かめられた。中性子星を直接観測することはまだできていないが、超新星残骸の中心部に、中性子星からの光で電離したとみられるアルゴン原子と硫黄原子が見つかった。SN1987Aの出現以来、中性子星あるいはブラックホールが残っているとみられていたが、確かめられていなかった。

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翻訳:新庄直樹

Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 6

DOI: 10.1038/ndigest.2024.240607

原文

Supernova mystery solved: JWST reveals the fate of an iconic stellar explosion
  • Nature (2024-02-22) | DOI: 10.1038/d41586-024-00528-4
  • Alexandra Witze

参考文献

  1. Fransson, C. et al. Science 383, 898–903 (2024).
  2. Cigan, P. et al. Astrophys. J. 886, 51 (2019).
  3. Greco, E. et al. Astrophys. J. 908, L45 (2021).