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新世代の抗肥満薬がもたらす驚きの効果と懸念

新世代の抗肥満薬は、臨床試験と臨床現場の双方で顕著な効果を示している。だが、これで肥満に悩む全ての人が救われるのだろうか？そして、肥満に対する偏見をなくすことはできるのだろうか？

Credit: ILLUSTRATION BY KAROL BANACH

Susan Yanovskiがホテルの大広間に到着したとき、そこは科学者たちで溢れ返っていた。定刻までまだ10分もあるというのに、Yanovskiは後ろの方に少し残っていた空席にたどり着くだけで一苦労だった。2022年11月に米国カリフォルニア州サンディエゴで開催された肥満週間カンファレンスの会場で、聴衆は「セマグルチド（semaglutide）」という新しい抗肥満薬に関する注目の臨床試験の結果を聞こうと待ちわびていた。国立衛生研究所（NIH）傘下の国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所（米国メリーランド州ベセスダ）の肥満研究部門で共同責任者を務めている彼女も、その1人だった。

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翻訳：藤山与一

Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 4

DOI: 10.1038/ndigest.2023.230421

原文

The ‘breakthrough’ obesity drugs that have stunned researchers
  • Nature (2023-01-05) | DOI: 10.1038/d41586-022-04505-7
  • McKenzie Prillaman
  • 米国ワシントンD.C.のNature編集部でインターンシップを修了

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