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Volume 17 Number 82020年8月号

パンデミック後の科学

新型コロナウイルスによるパンデミックは、最悪の状況が過ぎ去ったとしても、科学者の働き方や研究内容、研究資金の額を永久に変えてしまう可能性がある。8月号では3つの記事を通し、科学の行方を考える。
変わる大学20ページ):一変した講義や学内の風景から、運営資金や研究資金への影響を読み解く。
縮小する科学者の世界23ページ):移動制限により、影響を受ける研究がある一方で、科学はより環境に優しく、より平等になる可能性が見えてきた。
変動する研究対象26ページ):これまで全く別の分野にいた研究者たちが、新型コロナウイルス研究に急遽参入している。彼らは元の分野に戻るのだろうか?

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特別公開記事Free access

新型コロナウイルス感染で糖尿病発症リスク上昇か

新型コロナウイルス感染で糖尿病発症リスク上昇か

SARS-CoV-2はインスリン産生細胞などの血糖制御に関わる組織を傷害することが、ミニ臓器での研究で示された。

ステロイド薬がCOVID-19による死亡を防ぐ

ステロイド薬がCOVID-19による死亡を防ぐ

デキサメタゾンという広く使われているステロイド薬は、重症患者の死亡を3分の1減らすことが大規模試験で分かった。

小児で新型コロナ合併症が発生しにくい理由

小児で新型コロナ合併症が発生しにくい理由

小児で脳卒中などの深刻な症状が起こりにくいのは、血液が凝固しにくい健康な血管を持っているから かもしれない。それを示唆する証拠が報告された。

コロナウイルスが体を破壊する仕組みがミニチュア臓器で明らかに

コロナウイルスが体を破壊する仕組みがミニチュア臓器で明らかに

新型コロナウイルスは、肺や肝臓、腎臓などの組織を直接損傷することが、複数のオルガノイド研究で示された。この結果は、重篤な合併症を説明できる可能性がある。

コロナウイルスの致死性は? その答えに迫る科学者たち

コロナウイルスの致死性は? その答えに迫る科学者たち

研究者たちは感染者致死率を使って新興感染症への対応策を判断しているが、流行の最中にその値を正確に算出するのは容易ではない。

ロックダウンを終えた研究者たちの「新たな日常」

ロックダウンを終えた研究者たちの「新たな日常」

COVID-19対策のロックダウン解除に伴い、各国の研究者たちは研究室での活動を再開し始めているが、シフト制やマスクの着用、社会的距離の確保といった制約に合わせてさまざまな調整を強いられている。

ロックダウン解除の教訓を共有すべし

ロックダウン解除の教訓を共有すべし

世界の国々が移動の制限を解除し始めているが、どのように行うべきかについての統一見解がほとんど形成されていない。最優良事例の共有が、進むべき道だ。

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The Global Grants for Gut Health 2020年助成者インタビュー「微生物叢研究の限界を押し広げる研究をサポート」

The Global Grants for Gut Health 2020年助成者インタビュー「微生物叢研究の限界を押し広げる研究をサポート」

新たな生物活性物質の探索、原生生物の役割の解明、そして微生物と免疫系の相互作用のカタログ化。

News in Focus

細胞内で起こる相分離が抗がん剤の薬効を高める可能性

細胞内で起こる相分離が抗がん剤の薬効を高める可能性

合成化合物が細胞内部で濃縮され液滴を形成することが分かった。医薬品の開発に改革をもたらすかもしれない。

トランプ政権が環境規制を弱める5つのやり口

トランプ政権が環境規制を弱める5つのやり口

トランプ米政権は、さまざまな手で米国の環境規制を後退させつつあり、批判が高まっている。

Features

変わる大学

変わる大学

新型コロナウイルスによるパンデミックの最悪の状況が過ぎ去ったとしても、その影響は、科学者の働き方や研究内容、そして彼らが手にする研究資金の額を永久に変えてしまう可能性がある。

縮小する科学者の世界

縮小する科学者の世界

研究は、もっと環境に優しく、もっと平等になる可能性がある。

変動する研究対象

変動する研究対象

これまでに数千人の研究者が新型コロナウイルス研究に急遽参入しており、その多くが今後もコロナ研究を続けたいと考えている。

World View

論文撤回を改革して透明性を高めよ

論文撤回を改革して透明性を高めよ

科学コミュニティーは、学術誌などに掲載された論文を撤回する際、提供すべき必須の情報について合意する必要がある。

Japanese Author

定説破るがん遺伝子の「複数変異」から新たな発がん機構

定説破るがん遺伝子の「複数変異」から新たな発がん機構

がん遺伝子やがん抑制遺伝子には、変異によりがん化につながるものが多数知られているが、がん遺伝子の変異はこれまで「ほぼ決まった領域で生じ、単独」とされてきた。国立がん研究センターの片岡圭亮分野長らはこのほど、「2つ目の変異が入りやすいがん遺伝子」を発見。変異の生じ方を調べていくと、新たな発がん機構が見えてきた。

News & Views

ヒトゲノムを解明する能力が 一段と向上

ヒトゲノムを解明する能力が 一段と向上

ゲノム塩基配列を解読および解析する大規模なプロジェクトで、ヒトの遺伝的多様性を解明するためのこれまでで最も包括的なデータセットとツールが得られた。この情報資源はあらゆる分野の生物学者にとって非常に有益である。

アルツハイマー病では脂質担体が血液脳関門を破壊する

アルツハイマー病では脂質担体が血液脳関門を破壊する

APOE4遺伝子バリアントを持つ人は、アルツハイマー病を発症するリスクが平均より高い。今回、このバリアントが、血液脳関門の異常とその後の認知機能低下に関連していることが明らかになった。

半球形の網膜でできた高性能の人工眼球

半球形の網膜でできた高性能の人工眼球

ヒトの網膜に似た半球形の基板にナノメートルスケールの光センサーを高密度に組み込んだ、画期的な生体模倣眼球が開発された。このデバイスには、ヒトの眼に匹敵する数々の視覚能力が備わっている。

100%に近い効率で水を分解する光触媒

100%に近い効率で水を分解する光触媒

太陽光を使って水から直接に水素を作る取り組みは、このプロセスを促進する触媒の効率が低いことが課題だった。今回、ほぼ完全な効率を持つ触媒の作製が可能であることが、1つのモデル系で示された。

News Scan

手遅れになったハンドフィッシュ

手遅れになったハンドフィッシュ

現代の海水魚として初の絶滅が記録された。

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Nature Highlights

Nature 2020年6/4〜6/25号のハイライトを掲載しています。

2020年6月4日号

2020年6月11日号

2020年6月18日号

2020年6月25日号

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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