カザフスタンのセメイ市の自宅の窓辺に立つ Berik Syzdykovには先天性の障害がある。 彼の母親は妊娠中に放射性降下物にさらされた。 Credit: PHIL HATCHER-MOORE
セメイ市はカザフスタン北東部の平原にある小さな工業都市だ。旧ソビエト連邦時代にはセミパラチンスクと呼ばれていた。市内各所の公園にはいまだにレーニン像がそびえているが、さすがに傷みが目立ち、落書きされているものもある。ソ連時代の角ばった車やバスが今も現役で走っていて、旧体制の名残である煉瓦造りの高層アパートやひび割れた歩道の脇をよろめくように通り過ぎてゆく。
全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。
本サービスでは、サイトご利用時の利便性を向上させるためにCookiesを使用しています。詳しくは、シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社の「プライバシー規約」をご覧下さい。
翻訳:三枝小夜子
Nature ダイジェスト Vol. 16 No. 7
DOI: 10.1038/ndigest.2019.190714