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トランスジェニック幹細胞で皮膚を再建

幹細胞治療や遺伝子治療は「未来の医療である」と考えられることが多いが、これらの手法を実行するには多くの障壁がある。実際に、本当に有用なヒト幹細胞治療の例はわずかしかない1。そうした中、ルール大学ボーフム校ベルクマンスハイル大学病院(ドイツ・ボーフム)のTobias Hirschらはこのほど、この分野で成功を収めた。皮膚に慢性的に水疱が形成される重篤な遺伝性疾患の小児1名において、採取した表皮細胞に遺伝子操作を施して移植したところ、患部が移植片に含まれていた幹細胞で置換され、皮膚が正常な機能を持つようになったことを、Nature 2017年11月16日号327ページで報告した2

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翻訳:三谷祐貴子

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 2

DOI: 10.1038/ndigest.2018.180236

原文

Transgenic stem cells replace skin
  • Nature (2017-11-16) | DOI: 10.1038/nature24753
  • Mariaceleste Aragona & Cédric Blanpain
  • Mariaceleste Aragona & Cédric Blanpainは、ブリュッセル自由大学(ベルギー)に所属。

参考文献

  1. Trounson, A. & McDonald, C. Cell Stem Cell 17, 11–22 (2015).
  2. Hirsch, T. et al. Nature 551, 327–332 (2017).
  3. Blanpain, C. & Fuchs, E. Nature Rev. Mol. Cell Biol. 10, 207–217 (2009).
  4. DeStefano, G. M. & Christiano, A. Cold Spring Harb. Perspect. Med. 4, a015172 (2014).
  5. Mavilio, F. et al. Nature Med. 12, 1397–1402 (2006).
  6. Blanpain, C. & Simons, B. D. Nature Rev. Mol. Cell Biol. 14, 489–502 (2013).
  7. Barrandon, Y. & Green, H. Proc. Natl Acad. Sci. USA 84, 2302–2306 (1987).