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がん免疫学者2氏にノーベル医学・生理学賞

2018年ノーベル医学・生理学賞を共同受賞した本庶佑氏(左)とジェームズ・アリソン氏。 Credit: LEFT: MEXT/CC BY 4.0; RIGHT: RICHARD DREW/AP/SHUTTERSTOCK

2018年のノーベル医学・生理学賞は、がん治療の新しい道を切り開いた、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのジェームズ・アリソン(James Allison)と京都大学の本庶佑(ほんじょ・たすく)に贈られる。2氏は、免疫細胞の表面にあるタンパク質を利用することで、免疫系ががん細胞を攻撃できるようにする方法を示した。こうした取り組みから、がん患者の余命を大きく延ばすことのできる治療薬が誕生した。中には、この種の薬剤によって、進行がんの患者でがんの徴候が全て消えてしまった例もある。

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翻訳:船田晶子

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 12

DOI: 10.1038/ndigest.2018.181207

原文

Cancer immunologists scoop medicine Nobel prize
  • Nature (2018-10-01) | DOI: 10.1038/d41586-018-06751-0
  • Heidi Ledford, Holly Else and Matthew Warren

参考文献

  1. Hodi, F. S. et al. N. Engl. J. Med. 363, 711–723 (2010).
  2. Topalian, S. L. et al. N. Engl. J. Med. 366, 2443–2454 (2012).
  3. Larkin, J. et al. N. Engl. J. Med. 373, 23–34 (2015).