2022年3月号
News in Japan: 2022年日本国際賞は、RNAワクチンを可能にした2氏と、気候変動を炙り出した科学者に
国際科学技術財団は2022年1月25日、ジャパンプライズ(日本国際賞)の受賞者を発表した。
2021年12月号
News in Focus: 2021年ノーベル医学生理学賞は感覚の生物学的基盤を発見した2人に
細胞が温度や接触を感知する仕組みを解明したデビッド・ジュリアスとアーデム・パタプティアンが、2021年のノーベル医学生理学賞を共同受賞した。
News in Focus: 気候モデル研究者とシステム理論研究者にノーベル物理学賞
複雑系の分野で大きな業績を上げた真鍋淑郎、クラウス・ハッセルマン、ジョルジョ・パリージの3氏がノーベル物理学賞を受賞した。
News in Focus: ノーベル化学賞は「真にエレガントな」触媒に
安価で持続可能な触媒を開発したベンジャミン・リストとデビッド・マクミランが、2021年のノーベル化学賞を共同受賞した。
World View: 生物学はデータだけでなく考え方も生み出さなければならない
データは、それを得ることが目的ではなく、知識を得るための手段であるべきだ。
2021年10月号
Obituary: 追悼:根岸英一
医薬品の合成に不可欠なクロスカップリング反応を開発した有機化学者。
2021年8月号
News in Focus: 準結晶は人類初の核実験で生まれていた!
1945年に原子爆弾の爆発実験で偶然生成された鉱物中に、新たな組成を持つ未知の準結晶が見つかった。
2021年1月号
Editorial: 飢餓をなくすには科学研究の重点の置き方を変えねばならない
政策立案者は、飢餓をなくす方策に関する研究を必要としている。しかし、世界の科学文献を検討したところ、ほとんどの研究で、優先事項が間違っていたことが分かった。
2020年12月号
News in Focus: C型肝炎ウイルスの発見にノーベル医学・生理学賞
肝臓に致死的な疾患を引き起こすウイルスを突き止めた、ハーベイ・オルター、マイケル・ホートン、チャールズ・ライスの3氏が共同受賞した。
News in Focus: C型肝炎ウイルス発見の陰の貢献者
この致死性ウイルスの同定を成し遂げたのは、固く結束した3人の科学者のチームだった。だが、ノーベル賞を授与されたのは1人のメンバーだけだった。
News in Focus: ブラックホールに関する発見にノーベル物理学賞
2020年のノーベル物理学賞は、数理物理学者のロジャー・ペンローズと、天文学者のアンドレア・ゲズおよびラインハルト・ゲンツェルが分け合うことになった。
News in Focus: ノーベル化学賞はCRISPR遺伝子編集のパイオニアに
革新的な遺伝子編集技術CRISPRを開発したエマニュエル・シャルパンティエとジェニファー・ダウドナが、2020年のノーベル化学賞を共同受賞した。
2020年5月号
Japanese Author: 液–液相分離でオートファジーが動きだす
細胞内で起こる液-液相分離という物理現象が注目されている。細胞の活動に大きな影響を及ぼしていることが分かってきたからだ。そして今回、オートファジーの開始タンパク質の働きに対しても、重要な役割を担うことが明らかになってきた。オートファジー研究の新しい局面を開いた微生物化学研究所の野田展生部長と藤岡優子上級研究員に話を聞いた。
2020年1月号
News & Views: 新分野を拓いたNature 論文10選
2019年12月号
News: 細胞が酸素濃度を感知し応答する仕組みの解明にノーベル医学・生理学賞
受賞者3氏の発見は、貧血やがんなどの疾患解明の基盤となるものだ。
News: 世界を変えた電池にノーベル化学賞
充電式リチウムイオン電池の開発に貢献した3氏にノーベル化学賞が贈られることが決まった。
News: ノーベル物理学賞は系外惑星観測のパイオニアに
2019年のノーベル物理学賞は、太陽に似た恒星の周りを公転する系外惑星を発見した2人の天文学者と、宇宙の進化を記述する理論を構築した宇宙論研究者に授与される。
2019年11月号
News: 吉野彰氏が2019年ノーベル化学賞を受賞!
2019年2月号
Comment: 追悼・下村脩博士
生物発光に光を当てた化学者。
2018年12月号
News: がん免疫学者2氏にノーベル医学・生理学賞
がん患者の余命を大幅に延ばすことのできる免疫療法は、今や、がん研究の最もホットな領域の1つとなっている。
News: ノーベル物理学賞は革新的なレーザー技術に
女性がノーベル物理学賞を受賞するのは55年ぶりだ。
News: パルサー発見者にブレイクスルー賞
ジョスリン・ベル・バーネルはブレイクスルー賞の賞金約3億円を、科学におけるダイバーシティーの推進のために使うという。
News: ノーベル化学賞は試験管内でタンパク質を進化させる手法に
タンパク質の進化を研究室で制御する方法が開発されたことで、バイオ燃料や新しい薬剤の開発につながった。
2018年11月号
News in Japan: 本庶佑氏がノーベル医学・生理学賞受賞!
免疫チェックポイント阻害剤によるがん治療を切り開いた本庶佑氏とジェームズ・アリソン氏に、2018年のノーベル医学・生理学賞が贈られる(ノーベル賞各賞に関する記事は12月号に掲載予定です)。
2018年7月号
News Feature: 医療の効果を左右する「時計」
特定の時刻に薬剤を投与する「時間治療」の有望性がさまざまな臨床試験で示されている。しかし、現実的な課題も多く、それを乗り越えるには試験のデータだけでは不十分なようだ。
2018年3月号
News: 「他者」の空間位置を把握する場所細胞
コウモリとラットで行われた2つの実験で、動物が自己の空間位置を把握するのに用いている脳内のナビゲーションシステムが、他者の場所や動きも捉えていることが示唆された。
2017年12月号
News: 重力波源を光で観測
重力波の源を光でも観測することに初めて成功し、重い元素の生成過程など、宇宙のいくつかの謎の解明に大きく近づいた。
News: ノーベル化学賞は分子イメージングの先駆者に
極低温電子顕微鏡法を開発した3氏にノーベル化学賞が贈られる。
News: 概日時計の機構解明にノーベル医学・生理学賞
細胞の概日リズムを生み出す分子機構を解明した3氏が2017年のノーベル医学・生理学賞を共同受賞した。
News: ノーベル物理学賞は重力波を検出した3氏に
重力波観測装置LIGOにより重力波の検出を成功させたレイナー・ワイス、バリー・バリッシュ、キップ・ソーンの3氏がノーベル物理学賞を共同受賞した。
2017年10月号
Editorial: 正確な周期で電磁波を発する天体
パルサーが発見されて50年になる。この天体が科学的に価値のあることを示す証拠が今も次々と報告されている。
News Feature: トポロジカル物質の未来
ごくありふれた物質の中に、奇妙なトポロジー効果が隠れているかもしれない。こうした効果を見つけることで、新粒子の発見や超高速トランジスターの実現、ひいては量子コンピューティングの開発に弾みをつける可能性がある。
2017年5月号
News in Japan: 科学者の国会が「軍事研究を行わない」と決議
日本学術会議は、戦後維持してきた軍事研究拒否の声明を継承すると決定した。軍事研究に対する同組織の立場表明は50年ぶりだ。
2016年12月号
News: ノーベル化学賞はナノマシンに
分子マシンの3人のパイオニアにノーベル化学賞が贈られる。
News: 2次元エキゾチック材料の理論にノーベル物理学賞
トポロジーの概念で奇妙な現象を説明した3人の理論家に贈られる。
News: 「オートファジー」の解明にノーベル医学・生理学賞
細胞の重要なリサイクル機構の研究を大きく進展させた大隅良典が、ノーベル医学・生理学賞を単独受賞した。
2016年11月号
News in Japan: 大隅良典氏がノーベル医学・生理学賞を単独受賞!
2016年10月号
Japanese Author: 握り飯より柿の種、早石修先生の志を継いで
京都大学名誉教授の早石修(はやいし・おさむ)博士が、2015年12月17日、逝去された。享年95歳。米国で研究生活を送った1950年代、酸素添加酵素を発見し、生化学の定説を覆す新たな概念を打ち立てた。帰国後、京都大学や大阪バイオサイエンス研究所でさらに研究を進めるとともに、多くの弟子たちに科学の真髄をとことん教授した。今回お集まりいただいたのも、師を偲ぶ4人の弟子である。
2016年9月号
News Feature: iPS細胞の10年
人工多能性幹(iPS)細胞は、医療革命の訪れを告げる使者だと考えられた。しかしその発見から10年経った現在、iPS細胞はむしろ生物学の研究を大きく変えるツールとなりつつある。
2016年2月号
News: 1377人に贈られた科学賞
300万ドルの巨額の賞金を誇る「基礎物理学ブレイクスルー賞」が、ニュートリノ振動の研究を行った1000人以上の物理学者に授与され、ノーベル賞との方針の違いを印象付けた。
2015年12月号
News: 顧みられない熱帯病の治療薬を開発した3氏に医学生理学賞
寄生虫感染症の治療薬を発見した業績で、3人が共同受賞した。中国人研究者の受賞は初。
News Feature: 分子マシンの時代がやってきた
化学者たちは、生物から着想を得て、スイッチやモーター、ラチェットとして機能するさまざまな分子部品を創り出してきた。そして近年、これらの微細な部品を使ったナノスケールの機械が続々と発表されている。
News: ニュートリノ振動の発見にノーベル物理学賞
ニュートリノの変わり身の謎を解いた2人の物理学者がノーベル物理学賞を受賞した。
News: DNA修復の研究者3氏にノーベル化学賞
DNA重要な3つの修復機構である塩基除去修復、ヌクレオチド除去修復、ミスマッチ修復の仕組みを明らかにした3氏が、化学賞を共同受賞した。
2015年10月号
News: ペンタクォークをLHCで発見
5個のクォークからなる短命で風変わりな粒子「ペンタクォーク」が、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)での実験で発見された。ペンタクォークは、かつて日本の研究グループが発見したと報告したものの、その後の実験でその存在が否定されていた。
2015年9月号
News: 「速度計」ニューロンがラットの脳で見つかった
2014年のノーベル賞受賞者のチームが、哺乳類の脳内ナビゲーション機構の重要な要素である「スピード細胞」を探し当てた。
2014年12月号
News: 青色LEDの発明者にノーベル物理学賞
照明に革命を起こした青色LEDは、世界の電力消費量を低減させる発明と評価された。
News: 化学賞は細胞内部を観察できる顕微鏡の開発に
光学顕微鏡の限界に挑んだ先駆者たちがノーベル化学賞を受賞した。
News: 空間認知に関わる脳細胞の発見に医学生理学賞
脳の「場所細胞」と「グリッド細胞」の発見は、位置情報把握の仕組みの研究に大きな影響を与えた。
2014年11月号
News in Japan: 物理学賞は青色LEDを開発した3人に
2014年のノーベル物理学賞は、窒化ガリウムによる高輝度青色LED(発光ダイオード)を開発した3人の研究者に贈られることになった。赤﨑勇・名城大学教授、天野浩・名古屋大学教授、中村修二・カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の各氏だ。
2013年12月号
News: 細胞内の小胞輸送を解明した人々
細胞内で生体分子を生合成するには、ある構造体から別の構造体へ、作りかけの分子を移さなければならない。それが小胞輸送で、今年のノーベル医学生理学賞は、その機構を解明した3人に授与される。
News: 化学賞は、分子モデリング研究に
ノーベル化学賞は、コンピューターによる分子モデリングの開拓者に贈られる。今回の授賞で、理論家は実験家に引けを取らないことが確認されたと言える。
News: ヒッグス機構の提唱者に物理学賞
ヒッグス粒子探しが始まってから半世紀近くが経過し、昨年ようやくそれが発見された。そして今回、2人の理論物理学者にノーベル物理学賞が贈られることになった。
2013年9月号
Japanese Author: オートファジー—細胞はなぜ自分を食べるのか
「オートファジー」は、細胞が自らの一部を分解する作用(自食作用)のことだ。細胞内のゴミ処理だけでなく、資源のリサイクルなどにも役立っていることがわかってきた。この十数年、飛躍的に発展してきたこの分野を牽引したのが日本の研究者たちだ。リーダーの1人、水島昇氏が、オートファジー研究のこれまでと、これからについて語る。
2012年12月号
News: 化学賞は、Gタンパク質共役受容体の研究に
ノーベル化学賞は細胞表面の受容体タンパク質の研究に贈られる。
News: ノーベル物理学賞は量子光学に
原子物理学に「革命をもたらした」手法が受賞。
2012年11月号
News: 幹細胞バンクの構築で治療法開発の道を開く山中教授
山中教授が、臨床試験に用いる人工多能性幹細胞の備蓄を計画している。
2012年5月号
Editorial: チューリング生誕100周年
今年はアラン・チューリングの生誕100周年にあたる。人類史上最高の知性の1人と見なされる彼の多くの業績を、これを機会に再確認したいと思う。
2010年12月号
NEWS@NATURE.COM: ノーベル化学賞に巧妙なカップリング触媒
医薬品製造によく使われるパラジウム系化合物を触媒とする 有機合成反応を開発した3人の化学者に、栄誉が授けられた。
NEWS@NATURE.COM: 体外受精の先駆者にノーベル医学生理学賞
世界初の体外受精児の生みの親がノーベル賞を受賞。
NEWS@NATURE.COM: ノーベル物理学賞はグラフェンの革新的実験がスピード受賞
カーボンシートの研究が、2010年のノーベル物理学賞に輝いた。