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チョウの擬態を担う単一遺伝子
チョウの擬態についての新たな知見が報告された。擬態の進化に関する論争に一石が投じられそうだ。
2014年3月17日、ハーバード・スミソニアン宇宙物理センターの研究者を中心とした国際共同研究グループBICEPが、宇宙誕生の謎解明に大きな一歩となる成果を報告した。宇宙急速膨張(インフレーション)の証拠となる原始重力波の痕跡を、宇宙マイクロ波背景放射から検出することに成功したのだ。インフレーション理論は、宇宙が誕生直後に瞬間的に急膨張したというもので、佐藤勝彦氏とアラン・ハーヴェイ・グース氏により1981年にほぼ同時に提唱され、その証明が待たれていた。
チョウの擬態についての新たな知見が報告された。擬態の進化に関する論争に一石が投じられそうだ。
数学分野でのオンライン共同研究プロジェクト「Polymath」には、大いに参考にすべき特徴がある。
ヒトの皮膚常在菌の一種、アクネ菌がブドウにも存在することが明らかになった。 これは、動物病原体の植物への宿主移行が確認された初めての例であり、アクネ菌の存在がブドウの栽培化に貢献した可能性も出てきた。
宇宙が生まれた直後に急激に膨張(インフレーション)したことを裏付ける重力波の痕跡が、南極での宇宙マイクロ波背景放射の観測で見つかった。
138億年前に宇宙が誕生した直後、宇宙の急激な膨張(インフレーション)に伴って生じた「原始重力波」の痕跡が検出された。この発見は、科学界の画期的な出来事として称賛されているが、重力波の概念は多くの人々にとってなじみが薄いことだろう。重力波について、よくある質問とその答えをお届けする。
移民規制をめぐる国民投票結果を受けたスイス政府の行動によって、EU・スイス間の「ホライゾン2020」プログラムに関する交渉が停止した。
オオカミとヘラジカの生態学研究で有名な米国ロイヤル島。そのオオカミ個体群が、絶滅の危機に瀕している。数十年にわたって隔離され、同系交配が繰り返されてきたためだ。
長期的な試験により健常者を詳細にモニタリングし、その結果に対処するよう頻繁に働きかけることで、究極の個別化医療を実現しようという取り組みが始まった。
欧州の研究者は、動物保護活動家による激しい攻撃から霊長類研究を守るための政治的勝利をようやく勝ち取った。だが、一部の地域では、それが骨抜きにされようとしている。
民事・刑事を問わず、事件の捜査で「法医系統学」なる新しい科学鑑定法が、じわじわと浸透しつつある。この鑑定法は強力だが、裁判への利用は、状況をよく見極めて慎重にすべきだ。
その行動力で数々のプロジェクトを牽引し、ゲノム研究を推進してきた理研の林崎良英ディレクター。FANTOMコンソーシアムの設立、ノンコーディングRNAの発見、マイクロアレイやシーケンサー技術の導入など多くの成果を挙げてきた。親しみやすさと率直さがトレードマーク。「でも発言がストレートなので、誤解されやすいんですよ」と言う。今回新たに立ち上げたのは「予防医療・診断技術開発プログラム」。先制医療へ乗り出すのだという。林崎ディレクターは今、何を考える?
筋肉の再生を担う幹細胞は、高齢になると、可逆的静止状態から不可逆的老化状態へと切り替わる。今回、老化を推進する遺伝子を調節すると、筋幹細胞の再生能が回復することが明らかになった。
損傷した肝臓の修復において、血管の内壁を覆う内皮細胞が産生するタンパク質が、細胞増殖のタイミングを調節していることが突き止められた。この発見は、組織再生において血管からのシグナルが重要な役割を担っていることを示す、新たな実証例である。
音の伝播を制御することに成功
ある淡水魚の適応を助けたタンパク質分子
Nature 2014年3/6〜3/27号のハイライトを掲載しています。
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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778