Research Highlights

宝石とプレートテクトニクス

Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2013.130813

原文:Nature (2013-05-30) | doi: 10.1038/497538a | Gemstones from the deep

Credit: PETER HORREE/ALAMY

翡翠とルビーは、地球表面を覆うプレートどうしが、はるか昔に衝突した場所を教えてくれているという。テキサス大学ダラス校(米国)のRobert Sternらは、緑の翡翠と赤いルビーは「プレートテクトニック宝石」とも呼べると言っている。

翡翠の一種である翡翠輝石岩は、プレートが別のプレートの下に潜り込む場所で形成される。大陸地殻の下に潜り込む海洋地殻から出てきた流体が上昇し、濃縮されて、この宝石が形成されたと考えられる(写真はオルメカ文明の翡翠の仮面で、オルメカ文明が栄えたメキシコ南部には沈み込み帯がある)。一方、ルビーは、東南アジアなど、アルミニウムを豊富に含む大陸地殻どうしが衝突する場所で形成される。

美しい翡翠とルビーは、それぞれがどのような地殻運動の中で形成されたかを体現しており、その点でも一目おくべき宝石だと著者らは言っている。

(翻訳:三枝小夜子)

参考文献

  1. Geology http://dx.doi.org/10.1130/G34204.1 (2013)

キーワード

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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