目次

Volume 1 Number 82004年8月号

Editorial

 それほど順風満帆ではない深海掘削研究船「ちきゅう」の前途

現在日本では、高性能の深海掘削船が作られている。ところが、その運用のために必要な資金や人材が積極的に供給されていないように思われる。このままでは関連分野の研究で世界をリードするチャンスを逃すことになるだろう。

News Feature

 アジアの憂鬱

精神疾患、特にうつ病は、東アジア全体で増える傾向にあるようだ。原因はどこにあるのだろうか。精神科医や製薬業界は手を携えて、この傾向を押しとどめることができるだろうか。Carina Dennisが報告する。

Comment

 フェアプレーに向けた戦い

あらゆる摂取薬物の責任を選手に負わせることはできるか。

News & Views

 細菌の概日時計

細胞集団はきわめて正確かつ安定な概日振動を示すことができる。しかし細胞間の連絡がない単独の細胞でもこういう正確なリズムを発振できるのだろうか。藍色細菌では、どうやらそれが可能らしい。

 トップクォークの質量測定

トップクォークは今まで知られている中で抜きんでて重い素粒子である。その質量を正確に測定することは、自然界の基本的な相互作用を解明するのに意味ある問題である。

Essay Concept

 人の絆を解明する

愛着:人間の絆がどのようなものかが、科学的に解明されつつある。

Outlook

 南の楽園で最先端研究は花開くか

沖縄は、米国の軍事基地やスキューバダイビング、特産のゴーヤなどでよく知られる、日本の本土から遠く離れた島。このため、最先端研究を行う研究所をゼロから建設するような場所には思えないかもしれない。しかし、沖縄島の西海岸にある恩納村というリゾート地に建設される新しい大学、「沖縄科学技術大学院大学」(OIST)に、日本政府はこの2年間で33億円をつぎ込んだ。

 世界の研究者を集める

今年1 月、メキシコの物理学者Mauricio Terrones(写真右)は、茨城県つくば市にある物質・材料研究機構(NIMS)にやってきた。そこで出会ったのは、インド人化学者Vinu Ajayan と、ロシア人材料科学者Dmitri Golberg。3 人とも、ナノスケールの穴がある炭素材料に興味を持っていた。

 人間に学ぶロボットたち

ロボットが近い将来、犬の散歩をし、販売員として働き、楽しい会話ができる魅力的なヒューマノイド(人間型ロボット)になる可能性は高い。本田技研工業、ソニー、トヨタ自動車などの日本企業は、もっとも優秀な人間型ロボットを作り出す激しい競争を繰り広げている。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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