Nature ハイライト

電気化学:光電気化学的水分解の効率向上に向けて

Nature 530, 7588

水を光電気化学的に開裂させて水素と酸素を得ることは、太陽光から燃料へのエネルギー変換の有望な技術である。この水分解プロセスの効率を向上させようとする場合、酸素発生触媒による光アノードの修飾を必要とすることが多い。しかし、このプロセスの改良に利用できる情報はほとんどない。J Samburたちは今回、かつてない分解能のin operandoイメージングを利用して、単一の酸化チタンナノロッドの光電極触媒活性をマッピングした。得られたデータから、どの光アノード部位が活性で、どの触媒堆積部位が性能を向上もしくは悪化させるのか、そしてその理由は何かが明らかになった。今回用いた手法は幅広い材料系に適用できるので、太陽エネルギー変換用の改良型触媒修飾光電極を活性に基づいて合理的に開発できると思われる。

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