Nature ハイライト

細胞:ATMが働かないと骨髄機能不全が起こる

Nature 431, 7011

酸化ストレスに関係して細胞周期の安定性を維持するとされる遺伝子が、成体幹細胞の持続的生産に不可欠であるようだ。毛細血管拡張性失調症変異(ATM)遺伝子は、DNA損傷に対する応答を活性化することが知られている。これが不活性化すると、免疫不全や早期老化、リンパ腫の多発などが見られる。 造血幹細胞(HSC)すなわち血液のもとになる細胞は骨髄でつくられ、血液の生成に必要である。平尾敦たちは、ATM欠損マウスに進行性の骨髄機能不全が見られ、その原因がHSCの機能の破壊によることを明らかにした。さらに、ATMの機能を回復する薬剤を投与すると、骨髄機能不全が防げることも示した。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度