Nature ハイライト

材料:紫外光がポリマーの形を変える

Nature 434, 7035

命令を受けると開くホッチキスの針や、必要がなくなるとすぐに緩むクリップがあったら素晴らしいだろう。こんなことが紫外光で可能になりそうだ。 A Lendleinたちが、特定の波長より長波長の紫外光を照射すると変化した形を保持し、その波長より短波長の紫外光を照射すると元の形に戻るプラスチックを開発した。緩和に使う紫外光を不均一に照射すると新しい形をつくることもでき、しかもこのポリマーは50℃まで熱しても安定である。著者らはポリマーに分子群を付加して、ある波長では架橋を形成し他の波長ではそれが切断されるという光可逆的な結合をつくらせることで、このような効果が得られた。 今回の研究結果は、医学をはじめ種々の分野で応用できそうだ。

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