Nature ハイライト

宇宙物理学:星形成の自己制限的な性質

Nature 516, 7529

SDSS J0905+57は、赤方偏移0.7に位置するコンパクトな大質量スターバースト銀河であり、これが駆動している風は、既知のあらゆる星形成銀河の中で最も速いものの1つである。今回、この銀河の2 mm波長域での電波天文学的な観測により、分子ガス全体の約35%の高速アウトフローが約10キロパーセクまで広がっていて、このアウトフローの速度は、星の放射圧に由来する運動量フラックスと矛盾しないことが示された。そうした銀河からの既知のアウトフローの広がりは、1キロパーセク未満であり、全分子ガスのわずかな部分しか関与していなかった。この新しい知見は、星形成の原材料である低温ガスが星形成のバーストにより銀河の中心領域から大量に放出されていて、それが単純なフィードバック機構を介して星質量の成長を制限していることを示唆している。

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