Nature ハイライト

宇宙:銀河系の広がった外部フレア円盤に見つかった若いケフェイド

Nature 509, 7500

我々自身の銀河系の構造と歴史については、ほとんど何も分かっていない。それは、銀河中心の向こう側にある星の円盤の大部分が、球状のバルジ内に密集した星によって隠されているからである。しかし、OGLE(可視光重力レンズ効果実験)チームが多数のケフェイド型変光星の候補天体、つまり天文学の「標準光源」を見つけたことで、我々の銀河系の遠い側を調べる機会がもたらされた。そしてP Whitelockたちは、銀河系バルジの方向に観測された5つのケフェイドが実際に、バルジの裏側の銀河系円盤の外側部分にあることを実証した。これらの星の位置は、原子状水素の観測から推測されていた外部円盤の厚くなった部分、すなわち「フレア部分(flaring)」と一致する。

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